電子回路設計・製作は、アナログIC、デジタルICやトランジスタ、FETなどの半導体や抵抗、コンデンサー、コイルといった部品を用いていました。それに比べてCPU、メモリを活用し電子機器に頭脳を搭載した[組み込みシステム]として開発されることが最近多くなっています。身近な電子端末(スマートフォン)や家電・自動車などにもマイコンは搭載されています。 以前からMicrochip社のPIC(Peripheral Interface Controller)マイコンやRenesas社のH8マイコン等を使いマイコン開発を実施していました。最近は安価に比較的入手しやすくなった他のCPUもあります。イタリアでマイコンボード教材として開発されたArudinoやmbed、RasberryPIがあります。特徴として、ハードウェア開発のみでは複雑な回路でも、ソフトウェアの力を借りて(プログラミングで)回路の設計・製作を行いますので、部品点数が少なくてすむという利点やシステムの修正が容易に実現できます。開発環境は各マイコンの提供する開発環境(クロス開発)にて主にC言語を使用します。情報システム分野では、 実験教育や地域貢献活動にもこれらの組み込みシステムが使用されています。